今日は11時前に起きた。ここのところの体たらくを考えると優秀。で職場には12時くらいに着いて、弁当が沢山売っていた。嬉しい。味噌カツ弁当があったので買う。
1時から卒研ゼミの最終回。先週は必要十分条件の十分性だけ示したところで時間に成ってしまったので、今日は続きから。ですぐ次の学生にバトンタッチして、超楕円関数体のイデアルがどうしたとかという虚二次体の場合の類似を幾つか。証明が書いてないので、虚二次体の場合を参考にしてやっていたが、結構ツッコミどころは満載だった。程々に口を出していたが、段々ヒートアップしてきて、ちょっとよくないな、と思ったが、まあいいです、っていいのかよくないのかどっちだい!ちょっと延長したが、それでも変な所で終わってしまった。1年間やってどうでしたかね。勉強したなと思ってくれればいいけど。卒業式で会いましょう、と言ってきたが、考えてみれば二人は明日も会うな。
その後部屋で学生の修論に目を通す。昨日の晩から始めたが、どんどん真っ赤に成っていく。もう提出まで1か月を切ったが、大丈夫でしょうか?元々締め切りには厳しかったが、今は電子提出に成ってるので、遅れたけど何とかなりませんか的な泣き落としは一切通用しないので、気を付けてもらわないと。前に講義科目のレポート提出に遅れた学生が泣きついてきたが、駄目です、と断った。評価が下がってもいいんで何とか、と言ってきたが、メールで送ってきたものを見ると、甘く採点しても C 評価なので、提出したとしてワンランク下げたら結構 F なので同じ、と返事しておいた。泣き落としが通用するのは学生のうちだけだが、受け取らない人がいるのを分かってもらうのも世間の厳しさを知るためにはいいでしょうということで。その後線形代数の準備を少々。大分やりたいことが残ってしまったが、仕方ない。来年度もやらせてもらうので、修正しながらやろう。
職場を出たのは9時半くらい。カレーの80円引き券があるので、すき家でカレーと決めて向かう。が、ここで運命の分かれ道。瀬田のすき家に着くのは10時くらいに成りそう。10時を過ぎると深夜料金が加算される。かがやき通りのすき家にしようか、と考えていたが、右折レーンに入らなかった時点で瀬田店に決定。結構信号運が悪くて、ギリギリ10時に成りそうだが、さて。で最後の信号を通ったのが9時57分。駐車場で停め終わって見たら9時58分。ギリギリセーフ。ということでカレーを注文。レシートを見たが、ちゃんと深夜料金は0円に成っていた。ということでチキンカレーを710円で食してきた。よかった。
そのまま真っ直ぐ住処へ。その途次で、さっき真っ赤にした修論を渡す時に間違ったことを言ってしまったのに気付いて焦った。帰宅後すぐにメールを書いた。ガロアじゃない拡大は気持ち悪いな。素因数分解(既約元分解)の一意性が成り立たなかったりとか、体を上げると色々妙なことが起こる。でも素数が二つ以上の既約元や素イデアルに分解するのは慣れた。が、今日のゼミでは超楕円関数体で、そこでは1次式が生成する単項イデアルが分解するという、何だかまだよく馴染んでないことが出てきて、最後まで気持ち悪かった。そもそも Z で素因数分解の一意性が成り立つとか、R[X](高校では Z[X] の方が多いか?)で既約多項式の積に一意的に分解されるとか全部証明抜きで経験則で成り立つと思ってるだけだからな。既約多項式への分解が一意じゃなかったら、重根とか意味無いぞ。ということで小、中、高の先生方もその辺はきっちり勉強しておいてください。
さっき「代数学I」のレポートを既に提出してる学生がいたりして、と思って覗いてみたら、二人提出していた。気が早い。試験勉強に差し障りがあるから、早く逃れようということかな。で見たら、案の定間違えそうな所を間違えていた。平方根を添加したからと言って拡大次数が2とは限らないのだ。例によってインターネットで何やら調べたようだが、信用しちゃいけないよ。中島和文先生の「自分が正しいと思ったこと以外は信用してはならない」というのが身に沁みるね。名著と言われる本にも間違いが書いてあるのはよくあること。伊原康隆先生は「すっきりしなければわかったと思うな」と仰っている。数学をやるのはしんどいのです。と言いつつ、一週間前に気に成ったことがまだ解決してない。時間を作って考えよう。来年度に反映させることにして、今年は勘弁してもらおう。