2017年2月9日木曜日

ABC定理と戯れる

今日は多項式に関する、いわゆる「ABC定理」と戯れた。山崎隆雄「初等整数論 -数論幾何への誘い」(共立出版)にABC定理とその適用例が二つばかり出ている。面白い。で演習問題と章末問題を解いてみた。最初の3つは案外すいすい行ったんだが、4つ目がどうもうまくいかない。出てくるのは自明な関係式か、より粗い評価ばかり。うーむ、と悩んで書いては消し書いては消しを繰り返すこと数時間。ようやく何とか解けた。自明な評価を繰り返していたんだから、そりゃ自明な評価しか出ないは。4時間ばかり考え続けただろうか。くたびれた。え、4時間くらい大したことない?その通り。ただ最近は、学生に出す演習問題として適当だろうか?と評価するために、まず解答から見る、という悪い癖がついていたので、答えの書いてない問題を、答えを見ずに解いたのは本当に久し振り。こんなに疲れるもんだったかいな。え、この前論文書いているだろうって?その時は考えなかったのかって?えぇ、ほとんど考えないで論文書きました。アイデアを一発思いついたら、後はコンピューターに数字を打ち込んで出てきた結果を tex ファイルにコピーしてと、ほぼそれだけ。論文の構成と英語に頭を使ったくらいで、数学にはほぼ脳味噌を使わなかった。そんな論文だから reject 食らうんだけど。(まあ最終的には載ったのでよし。)隠居後にもう一度センター試験でも受験したろうか、と思ったけど、こんなに計算力と思考力が落ちてるんじゃ無理やね。あーそうか、その頃には今の形のセンター試験は無くなってるんだっけな。ま、やっぱり隠居後は数学は楽しむ程度にしよう。問題もまず解答を見る、そして読んで、なるほどっ!ていうくらいの付き合いで。

こういう日はきっと酒が美味いんだろうが、明日呑み会があるので今日は抜き。いや、ビール2缶くらいいいかな、いや、…、しばらく悩もう。