2017年2月27日月曜日

中島匠一「分数と小数から広がる整数の世界~フェルマーの小定理からアルチン予想まで」技術評論社

うちの宇治の付属高校は、何やら「卒業研究」というものをやらせているらしい。で1人が小生の担当になっている。いや、別に大したことをするわけでなく、1年で3回くらい会って、テーマ設定や文献紹介、最終チェックをしてやることくらい。実際はほとんど付属高校の先生が相手をしている。で明日会って、何かコメントをしてやると、それが最終チェックをしたことになるらしい。謝礼は3万円とか。いやいや、そういう嫌らしい話はともかく。

何をさせたかと言うと、「2でも5でもない素数 p に対し、1/p の循環節の長さが p-1 に成るのはどれくらいの割合か?(もちろん正確には密度なんだけど。)」でちょっとタイトルにある本を持っているのを思い出して、一気に読んだ。面白い。最後の1章以外は予備知識なしで読める。でタメになることも少なからずある。うん、有意義な時間だった。明日学生に教えておこう。

で面白いので facebook に写真を上げたところ、反響多数。大分売り上げに貢献したな。今度褒めてもらおう。