足立恒雄「数の発明」岩波科学ライブラリー219、を東京に出張に行ったときに買ってきて読んでいる。最初の2章は易しいのだが、3章から急に難しくなる。小生がまじめに勉強しなかった「数学基礎論」の話が、ドバーっと出てくるのだ。でも読んでおいて、何かうんちくを仕入れていくだけでも役に立つ。
で夜。食事の席で、物理がどうしたのこうしたのと、うるさい御仁がいた。さっき仕入れたうんちくが早速役立った。「数学はねー、応用とかそうしたものと関係なくやる学問なんですよ。ですから、あなたが『こういうモデルは』とか『こういう場合は』とか言われても、私は全く知りませんし、分かりません。」と、足立先生の本で仕入れた、ある意味「悪い部分」だけ話しておいた。それでも色々話してくるので相手にすると、要するに、今の暗号はリーマン予想が解決したら全部おじゃんだと。それで色々勉強したらしい。で小生は「数学は応用を考えてやっているものではないからわかりません」と再度答えて、更に「大丈夫。リーマン予想は当分解決されませんから」と答えておいた。前者は足立先生の本で仕入れた内容を、自分なりにこなして答えた。後者は、まあそうでしょう、ということで答えておいた。
まあ山科は面白いは。山科の歴史についてもずいぶん聞いてきた。なぜ伏見区があんなに寂れているか、山科区と伏見区はもともと宇治市の一部になる予定だったなど。その方に「是非山科の歴史を本にして出版してください」と頼んでおいたが、色々あって二の足を踏んでいるらしい。とりあえず今日は、あの場所の謎が解けただけでもよかった。