「相棒12」をようやく見始めた。で2回目が数学者を扱った回。書棚にはGTMシリーズと思しき本が並んでいたり、「フェルマーの最終定理」、「ガロア理論」、「ホッジ予想」、「代数幾何学」、「数論幾何」、「ABC予想」、「P≠NP問題」など、研究ファイルもある。講義中の黒板にはζ(2)=π2/6, ζ(4)=π4/90と。「ミレニアム問題」、「リーマン予想」という言葉が出てきたり、研究室には E:y2=x3+Ax+B、E(Q):有限生成アーベル群などと書いてあった。数学雑誌「数学ファン」に問題を出しているコーナーがあったりと、相当ちゃんとした人が監修に付いてるな。“Journal of the Mathematical Society of America” なんていうのも出てきた。エンディングテロップをよーく見てみるとしよう。楽しみだ。
「古畑任三郎」でも数学者を取り上げた回があったが、その時よりちゃんとしている。あの時は「4次元多様体のdomesticな微分構造の存在」とか、ちょっと知らないと笑えないギャグが入れてあったりして、次の日に大いに話題になったもんだが、その時よりもちゃんとした人が監修に付いていると思われる。「ガリレオ」は物理的内容はともかく、問題の解決に至るまでの計算はどう見てもデタラメだしな。まあ数学に対する興味を大いにそそる内容が取り上げられるのは結構なことです。
などと書いてしばし。「ジョン・ナッシュ」とか「アラン・チューリング」の名前が出てきたり、楕円曲線のrankを求めようとしている形跡、Birch & Swinnerton-Dyer予想らしき式、Mordell-Weilの定理の途中のheightの評価式が書いてあったり。現代暗号が素因数分解に基づいているという、RSA暗号に触れている内容があったりと。凄いなーと思って、エンディングロールを見てみたら、数学監修は小島寛之氏らしい。氏は数学の解説書のようなものをたくさん書いている人だ。通りで。数学が本業ではない(数理経済学者らしい)が、そこは勉強をよくなさった、ということだろう。今度「古畑任三郎」も見てみよう。有名な人が監修しているかもしれない。