2020年5月27日水曜日

学生のマンションにゼミの本を届ける

水曜日は「数論序説」のゼミ。今日は無理数 α から然るべく作った無限数列とその連分数極限が元の α に一致する話を示すことから。もっと難しかったような気がしていたが、そうでもなかった。その後群の定義とか、環の単元の全体が群に成ったりとか、GLn(R) の定義とか。この定義が間違っていて、det(A)≠0 となる行列の全体と成っている。正しくは det(A)∈R× としないといけない。その辺は去年の代数の講義でやったから、確認しといて、と言っておく。いや、そもそも今日の後半は2回生と3回生の代数の講義で全てやっているはず。いつも言っているのだが、ここは勇気を持ってがっさり省略して先に進む、とやって欲しい。まあ仕方ないか。3時前に終了。

その後、いい加減行こうと思って行ってなかった職場へ。印鑑を押さないといけない書類と、未処理の領収書を処理しようということで。で職場に着いてそれらをこなし、メールボックスを見たら4月1日に有隣社に頼んでいた本が到着していた。うむ、これの伝票整理にもう1回行かないといけないのか。面倒くさい。それとその本を学生に発送しなくてはいけなく、その手続きもしないと。でそこでひらめいた。学生の住所を先日聞いていて、住所を見ると職場の近くっぽい。これは学生の家のポストに入れに行くしかない!と。で住所をカーナビに打ち込んで、職場を立つ。ガソリンスタンドの所を左、と。でそこで悲劇が待っていた。その後すぐ次の細い道を左折しないといけなかったんだが、その道を気付かずスルー。そのまま3kmくらい進め、と新しい案内を開始してくれて、次こそは、と思ったら、また別の細い道を案内してくれて、そこを気付かずスルー。新しい案内に従って、しばし走る。さっきと同じくガソリンスタンドを左、という道に来て、今度こそは間違うもんか、ということできっちり左折。ようやく辿り着いた。3kmもないはずだったのが11kmも走ってしまった。ポストに放り込んで帰ってくる。届けた旨メールを書いておいたが、まだ返事が無い。部屋間違いとかしてなければいいんだが、とちょっと心配。大丈夫かな?

その後「フォレオ大津一里山店」に寄る。数学の本を見繕う積もりだったのだが、買ったのは何故かルービック・キューブの本。数学者の書いた硬派な本に挫折したので、絵が沢山描いてあって分かりやすそうな本に走ってしまった。日頃学生に数学を勉強することの大変さを説いているものとしては情けない限りだが、まあいいや、ということで。その後ジョーシン電機によって USB メモリーを一本購入。8GBもあれば十分すぎるんだが、8GBの奴は蓋を外さないといけないものか、聞いたことも無いようなメーカーの激安品。大事なデータを入れるんだ、安物なんか買ってたまるか、ということで、SONYの16GBのやつを購入。まあいいでしょう。え、何故本やUSBメモリーを職場で買わないで外で買うんだって?今は生協は時短営業で3時で閉まってしまうのだ。3時近くまでゼミをやっていたので、生協では買えないのだ。まあルービック・キューブの本は生協では買えないし、よかった。

帰宅後腹を満たした後、新 USB メモリーにバックアップしてあった旧 USB メモリーの内容をコピー。ちょっと時間が掛るようなので、ルービック・キューブの本を開いて、6面完成を目指す。数学者の書いた本は、6つの面が t(top)、b(bottom)、s(south)、n(north)、w(west)、e(east)と成っていて、難しい。小生未だにどっちが west でどっちが east か考えないとわからない。ということで数学者の解説に簡単に挫折してしまった。しかも時計回りを+、反時計回りを-としていて、もう大混乱。今日買った本はそこが親切で、「上面」とか「右面」とかわかりやすく、しかも回す方向は矢印で書かれている。これなら大丈夫、ということで1時間くらいごたごたやって、6面が完成した。うむ、一瞬嬉しかったが、よく考えるとあんまり嬉しくないぞ。言われたとおりに簡単な手順を何回か繰り返し、それで各回で何が起こっているかが見当付かない。やっぱり数学をやっているものの本能として、1ステップずつきっちり理解しないと嫌だ。ということで定年退職後の楽しみがまた一つ増えた。

で USB メモリーのコピーが済んでいた。これから講義資料の直し、をしようかどうしようか考え中。始めるとエンドレスに成りそうで、今日はちくと寝不足。早く寝て明日のゼミに備えないと。木曜日のゼミは終わった後にダウンして数時間寝る、というパターンが続いているので、明日はそうならないよう、今日は早寝する。多分2時くらいには寝るでしょう。

昨日ブログを書いて、しばしパソコンと向かっていたら、2回生からメール。線形代数に関する質問をしたいと。対角化する時の P (って書けば同業者は分かると思うが)が小生の講義のものと違ってもいいのか?とのこと。さらに対角化した結果が違うのは何故か?と。固有ベクトルを並べたものが P だから P の取り方は無限通りあり、固有ベクトルの並び方を変えれば当然対角化した結果も違う、と説明しておいた。前にうちで働いた人が言っていた。「対角化出来る、と書いてあるだけで、固有値が対角成分に並ぶって一言も書いてないんだ」と。定理の証明を読めばちゃんと書いてあるのだが、今時の学生さんにはきっちり色を変えて「鉄則」と書いておかないといけないのだろう。まあ何にしても、学生がちゃんと資料を読んでくれているのがわかってほっとした。そもそも web の所定の場所に置いていたかどうかが不安だったので、よかった。今度は3回生の代数の講義に関する質問とか、院生がレポートを出してくれればよい。楽しみにして待つ。