2016年11月29日火曜日

携帯電話を講義室に忘れてくる事件

今日は Neukirch のゼミからスタート。のはずが、10時40分に成っても学生が来ない。暫く待てど暮らせど音沙汰なしなので、昼飯を食べに行った。部屋に戻ってメールを見ても、何の連絡も無い。「ははー、寝坊したな」と思ったら案の定で、後で見たら侘びのメールが来ていた。まあ寝坊はよくあることなので、気にするな、と返事しておく。

その後暗号理論の講義。先週まで楕円曲線の基本的なことをみっちり教えたので、今日は楕円曲線暗号と、楕円曲線を用いた素因数分解など。聞いている雰囲気がしないので、もういいや、と切り上げる。最後に携帯電話にインストールされている「素数チェッカ」を見せて、ほら、楕円曲線を用いた因数分解が使われているでしょ、と見せて終了。悲劇はこの後待っていた。

今日は教授会が無いので、さっさと切り上げて住処へ戻ってきた。「大相撲幕内の全取り組み」を大分に行っている間見られなかったので、わざわざ録画しておいた。で3日分見終わったところで、ちょっと携帯電話いじりでもしよう、と思ったら見付からない。そういえば帰ってきてポケットから色々出したときに出した記憶がない。うむ、これは講義室に忘れてきたな、ということで、泣く泣く高速道路をかっとばして取りに行く。講義室に行ったら無い。うーむ、やっぱり住処にあるのかな、と思ったが、忘れ物はキャンパス管理室に届けられているはずだ、とそちらへ向かう。案の定届いていた。で「教員証はお持ちでしょうか?」と聞かれてはたと気付いた。持ってない。ということは職場まで免許証不携帯で運転してきたことになる。まあそれはともかく。「数理の加川先生のものと思われます」などという紙が貼ってあったし、ちゃんと加川だと名乗ったから信用してもらえる。やれやれと受け取って、再び高速道路を飛ばして帰ってくる。570円×2。高くついた忘れ物だった。

で自宅に戻ってパソコンを開いてメールを見たら、16時51分付けで、「先ほど情理の学生が『C509教室で携帯を拾得しました。恐らく一つ前の時限で授業をされていた先生のものと思われます。』とシルバーのiphoneを事務室に持参しました。」で始まるメールが届いていて、最後は「何度か個研に電話しましたがご不在のようですので、今からキャンパス事務室に届けておきます。当メールを確認したら引き取りにいっていただきますようお願いいたします」となっていた。住処を出る前にメールを見ておいたらよかった。まあ何にしても帰ってきて良かった。

前は東京に携帯電話を忘れてきたことがある。早稲田整数論セミナーに出席して皆と一頻り呑んだ後、まだ呑み足りなくて一人で「キリンcity」で呑んでいて、携帯電話をいじった後、机に置きっぱなしにして帰ってきたようだ。で幸いレシートを貰ってきてあったので、電話したところ「黒のiphoneが忘れ物でありました」と。どこにあるか確認するため電話したのが運がよく、「画面に『自宅』と出ています」と言われ「あ、それ私のです。間違いありません。送ってください。」と図々しく頼み、住所を言って送ってもらったのだった。あの時以来のちょんぼや。「携帯電話を忘れるとは、おろかな奴、ふっ」とか他人のことを笑っていたのだが、最早笑えない。今後は気をつけるとしよう。

ところで上の記述から明らかなように、最初に忘れた携帯電話と今使っているのは別物です。