2018年1月20日土曜日

試験監督

今日からうちは定期試験シーズン。例に寄って土曜日も使う。そうしないと入試までに定期試験が終わらなくなり、大混乱に陥るからでしょう。何年か前に1回だけ2月1日に定期試験と入試をダブらせたことがあったが、その時の反省もあるのでしょう。ただ、今日試験があるかないかで学生としては随分楽さ加減が違うだろう。

で今日の試験は何かというと、数理科学科の「代数学II」。もう書いてもいいだろう。K を√2 を含む Q の拡大体、f:K→CQ-準同型写像とする。f(√2) の取り得る値を全て求めよ、という問題を出したんだが、まあ出来てない。よくガロア群の計算が出来るもんだ。そもそも「Q-準同型写像」としたのもサービスで、元々はもちろん「準同型写像」だったわけであるが。まあ事務もまだ暇なのか、今日中に答案の整理が終わったそうなので、受け取ってきた。採点は明日以降。

で本来はそのまま解放されるはずだったんだが、Y富先生から代理の試験監督を頼まれていたので、そちらに。午前中の試験が正午終了で、午後の試験が4時30分からだから、大分時間が空いた。そのため石井先生最終講義の案内メイルを書く。石井先生以外の学科メンバー全員と、土井先生の弟子だった人たち全員の名前と顔とを思い浮かべながら必死。一旦コンピューターの前を離れてみたら、2人忘れていることがわかった。でもまだ誰か忘れているような気が…、と思ったらやっぱり1人抜けていた。4階に一人いたのだった。危ない。で慎重に文面を練って送る。結構時間掛った。その後若干部屋掃除など。

で肝心の試験監督だが、Y富先生から頼まれたのだから、当然彼の担当科目と思っていたら、「地球科学」とかいう一般教養科目と教職科目に成っているものの監督だった。で3教室にも渡る大変な試験。小生はそのうちの一部屋を数学の助教の人と3人で担当。隣は数学の准教授と助教の人が担当している模様。もう一部屋は知らん。で試験が始まって割合短時間のうちに、早くも質問。「これ問題文と例が矛盾してませんか?」と。ん?この口のきき方は数理の学生だな、と思って学生証を見たらやっぱりそうだった。うん、確かに何かおかしい。で暫くしたら担当の先生が回ってきて、問題文にミスがあったと皆に説明していた。なるほど、そういうことなら話はわかる、とさっきの彼の顔はしていたようだった。でこの試験はマークシートと問題用紙に解答を書かせるののハイブリッドだったし、受験生が117人もいるから、回収時に混乱するぞこれは、とびびったんだが、大したことなかった。こういう覚えてなければどうしようもない系の科目は、諦めたか早々全部済ましてしまう学生が多く、30分経過時の退出可能時点からくしの歯が抜け落ちるようにぼろぼろと退出して行った。で終了10分前の時点ではもう10人くらいしか残っておらず、答案とマークシートのカウントはすぐ済んだ。マークシートを受け取りながら見てみると、どうも2番が正解に成っている問題が多そうだった。ということは下手に考えるより全部2を塗れば合格できるかな、とも思ったり。マークシートの試験を作るのも大変だな、こりゃ。うちの入試は作問と採点のどちらも大変なようになっているが、うそ臭い解答を用意したり、正解を偏らせないように苦労しなくていいから、当分このままでしょう。

やれやれ今日は疲れたわい、ということでこれから一呑みしてきます。じゃ!