水曜日は博士論文公聴会とそれについての判定会議があるので、2時頃に大学へ向けて出発。途中で「代数学II」の答案を受け取って、公聴会に挑む。さすがに門外漢だけあって内容はさっぱりわからないのだが、D3で博士論文が書けるだけでもう十分立派、ということで感心してきた。もちろん博士号出すことに異論があるわけもなく、諸手をあげて賛成してきた。
その後「代数学II」の採点。どうも何かを「暗記」してくれば出来る問題を作ってしまったようで、0点の答案が案外少なかった。でいつもなら一気にやってしまうのだが、今回は1回冷却期限をおいたほうがよさそうなので、一旦終了。翌日にもう一度見ることにする。
で再度答案を見る。C(可)と F(不可)の線引きが案外難しく、しばし難渋する。結局甘目につけることにして、際どい学生は全通しということにした。それでも F は一定数いるが。A+ が案外いたことに機嫌をよくしている。A も一定数いる。A+ を与えられた答案はさすが、という内容。よくガロア理論を理解しました!
ところで z=cos(2π/5)+isin(2π/5) した時に (z-z2-z3+z4)2 を計算せよ、という問題を出したのは既に書いたが、この問題の正答者が何と5人しかいなかった!相当計算力落ちてるね。今度出す時は z-z2-z3+z4 =√5 であることを証明せよ、という問題にした方がいいかもしれないね。一度大学入試に出してみようか?どれくらい出来るだろう?高3の方が計算力はあるはずだから、ある程度正解を書いてくれる受験生がいるかもしれない。よし、頑張ってネタを一つ作ろう。