あ、いや勿論講義の準備もしていたわけで、位相空間の問題を数題解いた。位相空間の勉強は面白いので、つい講義の準備本体より気合が入ってしまう。「コーシー列で収束部分列を持つものは収束する」という距離空間の問題だが、解けてしまえばなんてことない。が、イマイチイメージがわかない。いや、イメージはいらないんだ、ということで数学研究会の対抗組織ができたことがあった。イメージしないと。収束部分列を持つコーシー列でない列、というのはいくらでも作れる。例えば {−1,1,−1,1,…} という数列は収束部分列 {1,1,1,…} を持つが、本体自体はコーシー列でない。が、これは面白くない。もっとオタク心をくすぐる例が欲しいぞ、ということで考えるも中々作れない。完備だとコーシー列という時点で収束してしまう。完備でない例は Q とか開区間 (0,1) とかそんなのしか知らない。まあもうちょっと考えよう。おっと、ほら、ミイラ取りがミイラになった。位相空間はほどほどにして、講義の準備をしなさい。
明日は修論公聴会。今頃 M2 の学生達は緊張しているだろう。小生はどうだったかというと、前の晩のことは覚えてない。当日のことはよく覚えている。小生の前の人の指導教員が修論にケチをつけ始めた。本人は何を言われているか全くわかってない模様。その先生の隣の先生も一緒になってケチをつけ始めたから、いよいよ収拾がつかない。というわけで1人30分見当だったのが、彼だけ1時間掛かってしまった。そんなのを待っているうちに「はよせんかい!」と心の中で思っていた小生は、もう完全に緊張はすっ飛んだ。怒り半分で発表していたから、さぞかし早口だったに違いない。何事もなく済んでよかった。でそのケチを付けられた人だが、ちゃんと修了出来たようだ。本望でしょう。(一部に意味明瞭。)えーっと何の話だっけ?そうそう、明日は修論公聴会だ。10時開始だが、起きようかな。別段起きなくても問題は無い。小生のところには M2 がいないんでね。まあそういう不届なことを考えてると、来年の修論公聴会に寝坊して痛い目を見るんだ(来年は M2 の学生がいるため、参加は必須)。早寝して起きよう。今日は「トリニク」が無いから、もう寝てもいいぞね。