2019年11月13日水曜日

Knapp “Elliptic curves”

昨晩はうっかり「ロンドンハーツ」を見てしまい、寝たのが遅かった。で今日は10時半のアラームも11時のアラームもスルーしてしまい、起きたのは12時。まずいぞ、ということでシャワーで寝癖を直して、12時25分頃住処を出る。

職場着1時ちょい前。ウェストウィングに着いたら1時5分くらい。また遅刻だ。急いでゼミ室へ向かう。今日も3-Sylow君は欠席。ゼミは3人で輪講をしているんだが、彼以外の2人はもう彼は来ないものと思って準備しているようだ。まあそれならそれでいいかと。今日は Z[√2] の整数論についての概略と、類数が1より大きい虚二次体の整数論の概略。でここから急に難しくなるため、まだ本論には立ち入れないとのことで、2時半前に終了。折角時間があったので、単数群が無限集合だと何が難しいか、ということをちょっとだけ話してあげた。実二次体の単数群が無限群であるお陰で、小生飯が食えている。今何を考えているかもちょっとだけ。問題の意味は分かってくれたと思う。

3時に学生が訪ねてくる約束。待っていると来た。顔を見ればわかるかと思ったら、全く知らない顔だった。で話を聞いてみると、楕円曲線を勉強したい、ということだった。他大学の院に進学希望も、まだどの先生に付きたいとかそういうビジョンはまだらしい。10分弱で帰っていった。その後片付けをしたりしながら何を読んでもらおうか考えていたんだが、暗号もやりたいと言ってたし、暗号向きに楕円曲線を書いた本はどうだ?ということで書棚を漁る。一冊そういう話題にはもってこいの本があったのだが、定理証明定理証明という、ゼミのテキストに最適な書き方になっていない。しかも p 進体が本の途中で出てくるので却下。Silverman の GTM の本はどうだと思ったんだが、p 進体どころか局所体が出てくるし、最初の方は Hartshorn の本をしょっちゅう引用しているので、ちょっと辛いか、ということで却下。Silverman-Tate はどうだ、と思ったんだが、こちらは定理証明定理証明の形に成っていないところが多く、後輩の「読みづらいです」という言葉を思い出して却下。うーん、と思ったところで Knapp の本を見付けた。ちょっと見てみたが、使いやすそうな感じ。p 進体も出てこないようだし。この本の後半は複素関数論をフル装備して当たらないと辛い modular form の話。卒研ガイダンスで「4回生の解析系の講義の履修を必須とする」とか脅かしておいたので丁度いいかなと。もうちょっと真剣に眺めてみるか。5時くらいに職場を後にする。

名神は恒例の渋滞。それでも順調にいくと25分のところを37分掛っただけ。短気は損気なので、いらいらしないことにしている。この程度の渋滞で済んで御の字、と思っておく。結びの一番の途中に住処着。昨日の相撲のダイジェストを見て、少しニュースを見て野球の時間。

今日の「プレミア12」はメキシコ戦。1回裏に鈴木、近藤のタイムリーで2点、2回裏に坂本のタイムリーで1点取り3-0。何点入るんだろう?という感じだったが、その後はチャンスを作るも点にならずを繰り返すいつものパターン。そうこうしているうちに先発の今永がソロホームランを打たれて2点差。が、今永の失点はそれだけ。その後出てくる甲斐野、山本、康晃がヒットを打たれず、3-1と僅差だが、何かそれ以上の楽勝という感じだった。日本が打たれたヒットは今永が打たれたソロホームランだけ、という圧巻の勝利。これでメキシコと並んで首位。このまま勝ち上がればメキシコと決勝をやる可能性もあるので、嫌な感じを植えつけておけたのはでかい。次の試合は中二日開けて土曜日に韓国と。前の大会ではぎゃふんと言わされたので、今度は言わせてやりましょう。頑張れ侍。