今日も vs. Carp。初回にロペス、宮崎の連続タイムリーで2点先行。4回に1点返されるも、先発の井納がナイスピッチングで6回1失点。追加点が取れず、嫌な感じだっただけにデカかった。8回にソトのタイムリーとオースティンの2ランで3点取って突き放した。Giants が負けただけに大きな1勝だった。これで1ゲーム差。食らいついていきましょう。明日から Tigers 戦。今日の Tigers は Giants に勝っているし、ボーアが2ランを打ったそうだから、明日からの Tigers 戦は気を抜けない。とりあえず勝ち越しを目指しましょう。
野球終了後、ニュースを流しながら Twitter を見ていたら、どこかの中学1年のテストで、(−1)×(−1)=1 を公理から証明せよ、という問題が出た、という話題があった。うむ、悪問この上ないな、というのが第1の印象。これしばしば3回生の代数学 I のテストに出す問題。出来はよくない。そんなもの中学生に出して、ましてや先生が教えてないのにテストに出したとしたら、それはもう最悪。「家でじっくり考えてごらん。」という程度ならいいが、それをテストに出すなんて。まあ何か屁理屈で納得させようとして失敗して、それでわけわからなくなっている子供を納得させる一つの方法ではあるが。テストに出すのはやめた方がいい。大学生にやらせるのは構わない。環論のテストとしては良問だと思う。ただ、(−a)×(−b)=ab を証明させるのはやめた方がいい。これは (−a)×(−b)=ab×(−1)×(−1)=ab という珍回答が続出する。そう言えばその前の問題で、「a の加法逆元 −a の定義を書け」という問題を出したが、それも「−a=(−1)×a」という解答が続出した。これは定義でなく定理や、と納得させるのが結構大変。中学生の理解できることではない。というわけで、中学生のテスト問題としては悪問。出した先生は反省した方がいい。
この前書いた 277 が合同数である、という話題について。y2=x3−2772x の有理点を求めるのに、SageMath は成功しなかった。で例によってヨコエモン氏に質問したのだが、Magma では1秒もかからず成功する、というのを聞いてひっくり返った。Magma すごい。Magma には120秒以内で計算できるものなら無料でできる Magma Calculator というのがある。それでやってみたら確かに1秒掛からず成功した。うーん、Magma 欲しい気がしてきた。高いからねー。それに今年はうっかり学内補助金に申請するのを忘れてしまったので、お金が無い。まあ出張する用事が全然無くなっているので、年度末には個研費が大量に余るだろうから、その場合は考えよう。計算するものが無いまま買うのは単なる無駄遣いだから、計算させるネタを作ろう。