今日も月曜日。10時40分の「暗号理論」に間に合わせるべく8時半起きの予定だったが、例によって10時近くまで寝てしまった。朝飯抜きで職場へ飛んで行く。ちょっと遅れたくれいで済んだ。で今日は素数判定法や素因数分解法をいくつか紹介した。素数判定=素因数分解と思っているかもしれないが、素因数を一つも見付けなくても素数でないことはわかるんだよ、と言って、Wilson の定理を紹介する。が、Wilson の定理による非素数判定法は実用的でないので、Fermat テストを紹介。べき乗が速く計算できることはもう言ってあったので、Fermat テストがいかに素晴らしいかはわかってもらえたと思うが。
で12時から避難訓練。放送が入り、何やら「机の下へもぐれ」とか「鞄などで頭を守れ」とか放送が入るが、やる学生は1人もいない。まあそうだろうな、と思いつつ、次の段階「学生を第1グラウンドまで誘導」をやらなくてはいけない。学生に「ついておいで」と声を掛けたんだが、ついてきた学生は1人だけ。うん、まあそうかな。小生の科目の場合は今日の出席者は5名なので全員行っても大したことにはならないが、プリズムハウスの全教室の出席者が第1グラウンドに行くとなるとちょっとした騒ぎ。ものすごい数の学生が第1グラウンドへ向かっていた。こんなに成るんだったらみんな帰してもよかったな、と不謹慎なことを思ってしまった。結局のところ、避難訓練なんてものは一度痛い目を見ない限り真剣にはやらないんだよ、という見も蓋も無いことを思ってしまった。
で第1グラウンドまで来た、ということは隣の駐車場の目の前にいたことになるので、昼飯は外に食べに出る。「すき家」で「特鰻丼」を食べてきた。昔は教職員食堂に鰻があったんだが、値段が上がり過ぎたか生協では手が出ないようで、もう何年も前に無くなってしまった。この時期鰻を食べられる店と言ったら「すき家」くらいしか無い。満足。
で1時くらいに個研室に戻ってきた。食休みしつつメール読み。そしたら偉い先生からメールが来ていた。うむ、昔散々ご迷惑を掛けたし、また怒られるのか、と思って先生の部屋へ行ったところ、小生のことでなく、もっと大局的な話。こういうのは関係ないよう20年近く勤めてきたつもりだが、諸事情で関わる羽目になってしまった。中々平和な日々は訪れないなー。
などと色々やっているうちに2時半に成ってしまった。講義に行かねば。で「代数学II」をやる部屋に2時35分頃着いた。この前は土曜日だから出席者が少ない、と納得していたんだが、今日も少ない。早くも代数は諦めたか?今日は標数と分離性。標数はさらっと済んだ。分離性は来週まで掛る。去年までは「分離多項式」と「分離拡大」と2節に分けていたものを、今年から一つにした。それくれらいで分量的には丁度いい。まー、普通にいじるん分には既約で非分離な多項式とか非分離拡大とか出てこないから安心してください、という定理を出しておく。来週は「原始元定理」から。終了後はいつもの D 君が一つ質問に来たが、さくっと終わった。で帰途に着く。
帰宅後は、今日の講義で発見した typo を直し、そのまま講義ノートの修正へ。色々わけのわからないことが書いてある。本当にこんなに修正点があるのに、去年までやっていたんだろうか?まあいいや。特に問題は無かったわけだから。で参考のため色々な本を見ているわけだが、中島匠一「代数方程式とガロア理論」共立出版(共立叢書「現代数学の潮流」)が面白い。ものすごく細かいところを微に入り細にいり注釈がつけてある。この本は脚注を読むだけでも大分ためになるだろう。ということで学生さん、是非購入のご検討を。