2024年4月12日金曜日

代数的整数論のゼミの1回目は、まあ満足いかないな

昨晩は結局「報道ステーション」は全部見たが、「いたって真剣です」の途中で寝て、12時前には電気を消した。が、今朝は7時40分過ぎまで起きられず、寝癖を急いで直す時間くらいしか無かった。で8時10分過ぎに住処を出た。高速道路は先週と同様「京都東-大津 渋滞1km 5分」の表示。が、少し先週よりましで、渋滞の最後尾は料金所くらい。暫く走ったら渋滞は解消。で草津田上に着いたらまた渋滞している。ETC の料金580円が表示されている状態でストップ。後ろの車が入ってこられない、ということだろう。正門前も右折したい車が数台待っていたが、運よく信号待ちは1回で済んだ。

9時からゼミ。本来のメンバーの I 君と K さんの他に、昨日来た O 君と、隣の部屋の代数幾何専門の H 先生と、勿論小生もで、計5名。狭い部屋だが、まあ大丈夫。で宣言通り2章から始めて、代数的数、代数的整数、代数体等を定義。初回だから大人しくしてようと思ったが、つい突っ込んでしまい、そうなるとエンジンが掛かってしまう。予習不足の所があったり、証明中である加群が有限生成であることを示したが、それが何のためか分かっていなかった模様だったり。言葉を尽くして説明したが、どうも分かっていない模様。K さんは分かっていたようなので、後で教わっておけばいいでしょう。で数学の本の読み方など色々言って、12時10分に終了。まあ初回だからこんなもんでしょ。H 先生はうちの学生をどう思ったでしょうか?

大半の自動販売機で使えない新500円玉を使って弁当を購入し、個研室で掻っ込む。1時から「代数学I」。今日はアーベル群の自己準同型写像の環と零環を例示して、それから0に何を掛けても0とか (-a)(-b)=ab とか細々としたことを証明。それから部分環の話。部分環の定義は、親玉の環の演算(の制限)で環に成っていて1を共有している、にした。これだと部分環のそのまた部分環は一番の親玉の環の部分環に成ることが自明でよい。簡単な判定条件を書いたが、そこで一言。「こういうのを当たり前だとか思って証明しないのは駄目です。自明じゃないですよ」と言ってからきっちり証明。感想やいかに?和と積で閉じて加法逆元も入っていることと、差と積で閉じていることが同値、というのは流石に面倒臭くなって、証明せよと言っておいたが。自明じゃないですよ、と強調しておいた。最後に単元と単元の群を定義して時間。来週は零因子の定義をしてから整域と体の話に進む予定。準同型写像とか同型写像とかに続く予定だが、まあまだそんなに難しくない。本格的に難しくなるのは剰余環が出て来てからだろう。出席者は多くないので、来ている学生が得をするよう、色々サービスをするつもり。まあ関係無いだろうけど。

講義後生協の本屋で買い物。今日は数セミの発売日なので。特集は「あの頃に出会った本・出会いたかった本」。面白そうだ。それから「大学数学ガイダンス」という、数セミの編集部編の本も購入。よこえもん氏が原稿を寄稿した、と言っていたし、この手の本は面白いので。「大学数学の心構え」とか「セミナーの準備はここまでしておきたい!」というのは新入生だったり新4回生だったりに読んで欲しいが。高校まで数学が得意だった、とか学部3回生まではほぼ全部AかA+だった、という連中が大学に入ったり卒業研究が始まったりすると、大いに躓く、というのはよく見る。この手の学生は是非ともこういう本を読んで心を新たにして欲しい所。

ちょっと思い出したことがあった。随分前の卒研のことだが、割と成績のいい学生が丸っきりと言っていいほど駄目だったことがあった。その学生は他大学の大学院に合格出来るくらいテストでは点が取れる。で1年後くらいに新たな指導教員に会った時に聞いたら、「彼には手を焼いています」と言ってた。効率よく勉強して、好成績を収めて、というのと数学をきちんと理解しているかは必ずしも相関関係は無いのだ。FaceBook だったか Twitter だったかに書いている人がいたが、入試では見たこと無い問題は解かなくてよい、とかいう結構とんでもない指導をしている向きがあるようだが、研究するというのは見たこと無い問題に気合を入れて取り組まないといけない、ということだ。受験と研究は違うのだ。伊原先生がお書きに成っていたが、同級生の中では成績がいい方だから研究者にも成れるさ、というのは大間違いだ、と。まあ偉そうに言えるほどの研究成果は残してないので、この辺にしておこう。

その後個研室で来週の講義のことを考えたりしたが、来週の分にとんでもないミスがあった。零行列を書かないといけない所に単位行列が書いてある。いやいや、これじゃ零因子に成らんて。今までこれを話していたんだろうか?毎年やっていたのに誰も気付いてない。黒板の前で話す時は、ノートを見ないで説明して修正していたのかも。が、講義に来ている学生は殆どおらず、manaba+R から pdf をダウンロードして自習していた筈。誰も勉強していなかった、ということかもしれない。少なくとも今日ゼミに出ていた3人は「代数学II」の最後の方はいなかった。まあ軽微な誤植は残ってしまうもの。いつも言っている通り、書いてあるものを信用してはいけません。

高速道路が混む前に、ということで4時45分くらいに職場を後にした。が、「瀬田東JCT-大津 渋滞3km」の表示。先週は「草津CT-大津 渋滞10km」だったようで、渋滞は新名神にまで溢れていたので、それよりはマシ。5時半前には住処に着いていた。

6時から野球だし、丁度いいや、ということで先週の「座王」を見て、さて野球と思ったら5時57分くらいなのに1回裏。何だと思ったら試合終了後に何かやるようで、試合開始が15分早かったようだ。まあいいです。1回裏のチャンスは潰した。2回表に度会が打球を見失い出塁を許し、先制されてしまう。が3回裏に石上の盗塁で得点圏にランナーが進み、佐野が同点タイムリー。4回裏には度会にタイムリーが出て勝ち越し、5回裏に祐大が押し出し四球を選び2点差。盗塁も絡めて、去年までとは違った点の取り方。ただ相変わらずなのは12安打なのに得点が3点と少ない。まあいいです。連敗は3で止まった。東は6回1失点と好投。またしても祐大のお陰。

Giants は途中見た時は Carp にリードされていたが、何と1イニング7点取って逆転していた。うーん。首位 Dragons は Tigers 相手に引き分け。2引き分け目。これで首位 Dragons、1ゲーム差で Baystars と Giants が並んでいるという状況。まあまだ12試合終わっただけです。順位云々はまだまだ先。

東、と言えば、Buffaloes の東がプロ入り初黒星。一昨年は1勝0敗、去年は6勝0敗、今年はここまで1勝で来ていたが。よりによって1-0での負け。残念。プロ初勝利からの負け無しの記録は確か中田良弘(Tigres)の18だったと思うが。シーズン負け無しは間柴(Fighters)の15勝と、田中将大(Eagles)の24勝がある。新しい記録は出来た方が面白いので、東には期待してたが。残念。

で野球が終わって「報道ステーション」に回すとトップニュースは水原一平「容疑者」の話。何か想像を絶する酷さで、被害額は当初の報道より遥か上。信頼していただけにショックは大きいだろう。懲役30年とか言われているがどうなんでしょう?嘘に嘘を重ねてのことだったようだが、人間嘘を一つ付くと後で大変なことなる。身に覚えあり。「嘘は付かない そう心に決めて 嘘を付き続けて俺生きている」という長渕剛の歌があったが、まあその通りだな。嘘と言い訳は最小限にしましょう。勿論無しで行くのが理想だが。