2024年3月12日火曜日

剰余類分解を群作用の特別な場合と処理してる本は難しいぞ(初学者向けではない)

今日は火曜日なのに学科長会議が無かった。代わりに金曜日に2回あって、学科会議もやらないといけないのだが。で無駄に時間を使うことにして、新しく出た代数の本をちょっと読んでみた。「初学者のために内容を精選し、丁寧に解説」と帯に書いてあるが、難しいぞ。群の作用を前面に押し出すのは分かる。確かに群ってそのものを研究するより何かに作用させる方が強力さが分かってよいのだが、剰余類分解まで群作用の例としてやらなくても、という気がする。小生の考えだと、剰余類分解は剰余類分解でやって、群作用をやった時に剰余類分解を例の一つとして出す、という方がいいと思うのだが。まあその辺は思想信条の違いだろうからいいと思うが。線形代数もまずベクトル空間からやる、という人もいる。行列を持ち出す理由が分かってよい、ということのようだが、いやー、1回生の4月にいきなり抽象論振り回されてもなー、という気もするし。うちの同僚でも何でもモチベーションを大事にする人がいて、行列の積の定義を何故ああするかを分からせるべく、最初の1ヶ月は平面の1次変換に費やしている。まあ考え方だからね、色々言うつもりはないが。小生はそうはやらない。

呑み呑みやっていたのだが、途中でダウンした。最近そういうことはあまりなく、ほぼ徹夜状態で呑み屋に行っても結構遅くまで呑んでられるが、やはり旅の疲れが残っていたということだろう。学科長をやったため、同僚の出張決済を随分させられたが、続けざまにあっちこっちへ出張する人は結構いて、そのうちの一部が海外だったりすると、タフやね、と思ってしまう。小生がこっちへ来た頃は、海外出張は年2回まで、前後に何日間だかマージンを作らないといけない、と成っていたが、何年か前に「いや、船旅だとか、そういう時代じゃないんで」ということで撤廃された。まあ当然だろう。ただ、出張に関しては色々うるさくなった。昔は結構どんぶり勘定で、出張申請は紙に適当に書いて出すだけだったが、今はネット手続きで、結構しっかり書かないといけなくなった。差し戻しが結構あった。こういうのも学科長やったので知っているわけだが。学生の学費から資金が出ているわけだから当然だけどね。国会議員が滅茶苦茶やってるのは実に腹立たしい。原資は税金だ、ということをお忘れなく。踊り子を呼んでワイワイ、とか論外。自分が特権階級であるという勘違いはそろそろやめてもらわないと。

相撲のことをすっかり忘れてた。NHKのニュースで見たが、霧島が3連敗らしい。先々場所優勝して、先場所の結果次第では横綱、と言われていたのが信じられない体たらく。親方の先代霧島が定年退職に成るんだ。いい思いをして辞めさせてあげないと。奮起に期待。